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今日は日本でもほぼ全て演技の放映があったようなので、競技レポート以外を。

採点の話・・・SVの意味は?ミスがあると引くのが審判の仕事ではないのか?

今回、韓国、北朝鮮の選手に甘かったり、採点の疑問点が多く論議されている。今日は、あん馬の際にたまたまチャイニーズタイペイの役員の方が隣にいて、キム・ヒョンイルのあの点数の後、あまりの憤りに思い切って話し掛けてみた・・・「あの点数は馬鹿げてますよね」と。そしたらその人も同じ思いであった。というのも、チャイニーズタイペイは銅メダルのチャンスがあったのだが、あの採点でメダルを逃した形となったからだ。つり輪では銅メダルを取れたが、その人の応援の熱の入れ方からすると、あん馬の方が期待されていたようだった。であるので国こそ違え、同じ思いで今回の採点を不満に感じていたのが分かった。(写真は手前が隣にいたチャイニーズタイペイの女性の役員の方。後ろは左からリン選手、あん馬で惜しくもメダルを逃したフアン選手、そしてコーチの方です)

個人的には、今回の採点に関して、最大にして、最も基本的なところは、演技価値点、SVの採点である。演技の満点を決めるもので、主観的要素が入りにくい部分であるはずなのに、明らかに誇大評価をしている面があったり、ルールを無視したりしていることが多い。ミスをした際のSVに関しては、「ルールを知らないのではないか?」という部分が多すぎた。男子個人総合の際の採点のところでそれは上げているが、このような採点をされると正直言って審判のレベルを疑われてもおかしくない。

また、今日のあん馬のキム・ヒョンイルのときに極端になったが、中過失、大過失が出た際の実施減点がおかしくはないかと思った。要するに、引きたいときは引き、引きたくないときは引かないというものだ。その結果、一番の被害者は日本選手に「我々は」思えたが、実際には先のチャイニーズタイペイの選手団のように、日本側だけではなかった。ミスを引いてこそ審判なのに、これでは体操競技の採点ではなくなってしまう。客観的な採点は今大会においては姿を消したように感じた。

印象的だったのは、女子のとき、跳馬の主審の後ろに日本女子コーチ陣が立って、ずっと採点を見守っていたことだ。話によると、昨日の女子個人総合では、笠松コーチが主審に抗議?をしたとか。その流れが今日の行動に出たのであろうと思われた。他にも、昨日の男子個人総合の際にもカザフスタンのコーチがゆかの審判団にクレームらしきものを出して、その際に何か紙を渡され、それをあん馬の審判(恐らくカザフ?)に見せていた。この行動が想像どおりの話であれば、韓国と中国以外は今回の採点にはどこも満足してないのではないかと思えた。

とにかく、今日は、男子ではゆかのキム・ソンイル(最後のラインオーバー見逃し疑惑もあるのだが。日本の加藤コーチが線審をじっと見ていたのが印象的であった。)、女子ではチュソビチナのみが心から金メダルへの拍手を送れるものであった。

余談・・・北朝鮮の「美しき応援団」
今日、警察官が非常に多く、どうしてこんなに必要なのだろう?という疑問を持った。そして、跳馬側の正面の席も、一部が空席のまま。一体何があるのあろう?と思っていたら、北朝鮮の「美しき応援団」が参上した。これがすごかった。競技中は普通の応援なのだが、例えば種目の間にしゃもじのような鳴り物を用意して、独特のリズムで声援を始める。韓国側の応援団と交互に声援を行うこともあったのだが、リズムが韓国側の応援団が合わせ辛そうであったのが面白かった。

そして、圧巻は表彰式とその前。恐らく彼女たちは「合唱団」なのであろう。素晴らしい美声であった。表彰式にも選手の名前を連呼するのだが、恐ろしく揃っていて、かなり異様だった。異様なのは、服を見ていただければ分かるかな?^^;

チャイニーズタイペイの選手のところにずっといた孫暁交選手(中央)と、途中で少し加わった康欣選手(左)。手前は上の写真にも写っているフアン選手。なかなか爽やかな雰囲気でしたよ♪
覚えている限り、ウズベキスタンとして大きな国際大会で初の金メダルを獲得したというチュソビチナ。クズネツォワコーチも大喜びで、チュソビチナに国旗を渡していたのが印象的であった。
右手親指の怪我が痛々しい塚原選手。つり輪もエントリーされていたが、原田選手と入れ替わった。

表彰式画像


男子ゆか



男子あん馬


男子つり輪


女子跳馬


女子段違い平行棒

ちなみに、こちらのテレビでは、この時間(夜中の一時)にも関わらず、キム・ドンファがインタビューを受けている・・・。