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今回のプサン行きは、初めてフェリーでの海外渡航となった。空港に行くのと違い、どこか安心感を感じつつ、まずは、大阪港国際フェリーターミナルを目指す。

この国際フェリーターミナルは、インターネット上でもほとんど情報がなく、まずどうやって行くのかが不安だった。最寄駅は、地下鉄(というかOTS)のコスモスクエア駅というのは分かるのだが、数少ない情報の中で、駅から徒歩20分ほどかかるとか、国際フェリーの出航日に合わせてバスがあるなど、非常に駅からのアクセスは不便であることが想像できた。

しかし、実際にコスモスクエア駅を出ると、まず、左手にいきなりパンスターフェリーの姿が見え、まずは、歩いて行っても迷いようがないことがわかる。おまけに、徒歩20分という割には近くに見える。これは歩いて行こうと心に決めて、歩き出した。荷物がこれ以上に多かったら、タクシー乗り場にはたくさんタクシーが停まっているので、それを利用するといいかも。

 
歩き出すと、今回の荷物の中途半端さに泣かされ、歩きづらかったので、タクシーかバスを利用すべきだったと後悔しそうになったが、そう思ったらすぐにターミナルに着いた感じだった。
国際フェリーターミナルは、その名前とは裏腹に、建物は新しいとはいえ、非常に小さい。フェリーのパンフレットにも注意書きで、「待合室が小さい」「売店がない」など、十分想像はしていたのだが、フェリーの収容人員を考えると、もう少し考えることはできなかったのかと思ってしまう。

今回の「パンスターフェリー」は、今年4月に就航したという新しいもの。ネット上で偶然見つけて、往復24000円ほどで大阪からプサンに行けるので、かなり助かる。予約はまず電話で行い、その後、振込先を伝えられ振込みを終了させると、今度は予約確認書が送られてくる。それを国際フェリーターミナルの乗船手続きのカウンターに渡す。そこで搭乗券が渡されるという仕組みだ。

手続きを早々に終えると、空港と違い、本当に何もないので、かなり暇だ。かといって、時間ぎりぎりに行くと、人が殺到しているので、乗船手続きでかなり並ぶことになる。CDウォークマンがあって、かなり助かった。

さて、13時半の乗船手続き開始と同時に手続きを終了すると、15時に出国手続きの開始。自動ドアの向こう側は空港のように税関があり、そして、出国手続きのイミグレーションカウンターが並ぶ。待合室の狭さと比べると、この中はかなり広く、アンバランスさを感じた。でも、新しいのでかなりきれいだったので、気になることもなく、フェリーに向かう。

フェリーへは、空港のように、バスが用意され、ほんの一分ほど走って、フェリーへのタラップの下に送ってくれる。出迎えの従業員の方々は「アンニョンハセヨ」と笑顔で挨拶してくれて、旅のスタートの心地よさを感じた。

 さて、フェリー内部へ。階段を登ると、国内の通常のフェリーよりも大きさを感じる。まず、ロビーがあるのだが、これが座席数も適度にあり、快適である(この文章もロビーにて打ってます)。そして、インフォメーション(ホテルでいうフロント)にて部屋の鍵をもらう。
今回の部屋は四人部屋で、寝台電車のように鍵がないものと思っていたが、ちゃんと鍵があるということで、ちょっと安心。しかし、鍵は一つしかないので、誰かが部屋にいるときはいいが、部屋に誰もいないと、フロントに鍵を預け、それを怠ると、鍵の所有者を探す手間がかかる。鍵をもらった段階では一人だったのだが、結局、しばらくしてアメリカ人らしき人が一人増えて、ちょっと残念な感じ・・・。
さて、部屋の中は、窓もなく、ベッドと簡易式ロッカーがあるのみ。貴重品は絶対に置いておけない。ま、完全に一人で、鍵を自分で管理できるのであればいいが。ま、寝台列車よりもましかなという程度で考えていただけたら分かりやすいかも。という感じで、夕食前の一息ついたところでの日記はここまで。また続きを書きます。
2002年9月30日 16:00(出航直後)