このホームページを立ち上げて早くも4年が経とうとしてます。体操を好きでありながら練習の機会に恵まれず、ましてや体操部や体操クラブが近くにないという環境で生きてきたのですが、ホームページ開設をきっかけに、体操の練習を自らも行える環境に恵まれ、僅かながらに「体操の練習とは」という状況を見たり感じたりすることが出来るようになりました。技術的には、以前は市民体育館のトランポリンで週に数回練習することもありましたが、今は練習時間が月に数回あればいい程度に落ち込み、年齢と共に体力が落ち込んできた感じもありますが、幸いなことに、体操仲間も出来、本当に体操が好きなコアな集まりが出来上がりました。そして、今年、念願叶って、このホームページで立ち上げた新大阪エアリアルズというチームで、個人参加という形ではありましたが、全日本社会人大会二部に出場する事が出来ました。
Aくんと補助する管理人です^^;管理人の着るTシャツもチームシャツなんですよ〜(^。^) |
今年のメンバーは、高校から始めて、大学、そして卒業後も続けているAくんと、社会人になってから某体操クラブで体操を始めて、月に数回練習をしているSくんの二名のみでした。社会人大会の二部のみなさんは、ジュニアから始めたりして、かなりのキャリアを持っている人たちが上位に位置してますが、そうでない方々は、我々のようなキャリアの方々も多いとも思います。私も出来れば・・・と思いましたが、アナハイム世界選手権で長期で日本を離れ、その為の休暇の割り振りで練習がほとんどできないことが予想されたので、チームリーダーとして参加しました。
まず、最初の鬼門はユニフォーム(試合着)からでした。プロテクターを海外で購入し、格安で仕入れているので、ユニフォームも・・・と思い、海外のサイトで注文するものの、夏休み中で事の外、各社レスポンスが悪く、ぎりぎりまで待ちましたが、結局8月になってもレスがなかったので、近くのショップで注文しました。当初、試合に出ないメンバーからも意見を聞き、黒で・・・ということになりましたが、ぎりぎりのタイミングの為、在庫があるのがスカイブルーのベロア生地のみ。まるで大翔会のユニフォームと同じという感じでした。しかし、ロゴも強引に付け、そのプリント方法がまるでシールを貼り付けたようなものだったとはいえ、意外といい感じで仕上がってました。
「新大阪エアリアルズ」のメンバーは、大半が、発足当時に高校生だったメンバーで、今は大学生であるメンバーばかり。しかし、このチームはことごとく怪我に悩まされ、現役でバリバリやっているメンバーそのものも少ないのです。そして、僅かに体操を続けているメンバーの中で出れそうなメンバーはたったの二人ということで、団体戦を放棄し、個人戦に参加するということになりました。
試合まで、各自の環境(Aくんは高校や大学、あるいは栗東体育館、Sくんは自分の体操クラブ)で練習する為、それぞれの通しを見ないまま、いかにもネットで結成されたチームという感じで試合を迎えることとなりました。特にSくんは体操の試合そのものが初めてなので、試合の流れ、審判への挨拶、棄権する種目でもとりあえず0点にする方法などを事前のミーティングなどで教えました。
そして当日。前日の夜に東京のホテルに集合し、一緒にホテルを出発。各自アップ会場で練習となりました。そして、いよいよ本会場練習となり、その間、私はオーダー表を作成し、跳馬のロイターの位置をセットしたり、鉄棒やつり輪の補助をしたりということになりました。しかし、演技構成としては一体どういう流れでそれぞれ行うのか・・・一応、ミーティングなどで構成を聞いてはいたものの、実際に横につくと、目の前の動きに追われて頭の中にあるものはほとんど役に立ちませんでした。
相原豊さんの演技です(画像クリックで見れます)。感動の一言でした。特権で撮らせて頂きました^^; |
我々は、土曜日の午後一番の班でした。今年、ある意味で恵まれていたのが、一緒に回ったのが「あばれ太鼓体操クラブ」という、九州共立大のOBチームで、中にはバルセロナ五輪銅メダリストの相原豊さんもいました。豪華なメンバーと共に回ることで、緊張感が増すかと思いましたが、相原さんに代表されるようにとても気さくで、面白い人ばかり。終始リラックスできました。そのあばれ太鼓さんが団体出場なので、我々はその後に続けて演技をするという状態。先にすごい演技を連発してもらい、すっかりその演技に酔ってしまう状態だったのですが・・・^^;。
さて、我々の方はというと、ローテは跳馬からだったのですが、Aくんが屈身ツカハラで後ろに転んでしまいましたが何とか8点台、そして、Sくんは前転跳びをきれいに決めて、Aくんよりも上の点数を出してくれました。8点台をいきなりもらえるのは、多少甘いとは思いましたがやはり嬉しいものです。
その後、各自練習不足を否めない演技もありましたが、「試合に出てよかった」という感想を持ってもらえるものだったと思います。特に、点がかなり高いので、演技をすることの意義を感じる事が出来たはず。社会人大会の面白さ、よさを肌で感じたのではないでしょうか。そして、見ている私は、彼らと同様に、「ちゃんとあばれ太鼓さんに挨拶しないと!」「鉄棒上げるのミスったかな?ちゃんと握りができていたのだろうか??」などなど、緊張感あふれるものでした。しきりに「オレも緊張する!!」を入場口で叫んでいたのですが、今でもあの緊張感は忘れられません。これが自分も演技するならどうなっていたのでしょうか・・・。今思えば、緊張すると足が震え、普通は比較的楽といわれるゆか、跳馬のスタートでも、絶対蹴りがうまく入らないような演技になるのだろうなぁと思います。
Sくんの跳馬です。いい演技でした! |
こうして、各自が「出てよかった」と思える状態で大会を終了する事が出来ました。来年に向けて、私自身も是非来年演技することを目指し、今はなかなか仕事の都合で栗東などに行けないので、毎日スポーツジムや自宅でトレーニングしてます。大したことはできないでしょうが、このホームページを通じて、「体操というのには色々な接し方がある」というのを実証できればと思ってます。
最後に、大会に参加してくれたAくん、Sくん、そして、あばれ太鼓のみなさん、ありがとうございました!!